シナジー効果を高めよう

 
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主張

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岸弘幸(きしひろゆき)

渋川広域消防本部・警防課 企画消防係

出身:群馬県渋川市坂下町

平成5年消防職員拝命

平成13年救急救命士資格取得(救急救命東京研修所第20)

趣味サーフィン(ネットサーフィン)、最近始めた山登り

 

『シナジー効果を高めよう』

筆者の消防本部管内には、地元警察署や災害拠点病院など、消防機関とは切っても切れない組織があります。筆者は消防のプロとして、県内消防の相互応援協定はもちろんのこと、警察機関、医療機関、自衛隊、行政機関との横の繋がりを強くすることが地域への貢献に繋がると考えてします。異なる組織や立場の違う人々と積極的な交流や共同作業を行うことで、お互いの組織の運用方法や能力を知り、お互いが育つと感じながら日々仕事をしています。

これらの組織との連携を強めるためにビジネス理論「シナジー」があります。

『消防の連携・協力の推進について』(消防消第59号平成2941)などを拝読しても、様々な連携協力が必要不可欠になっている昨今、読者の皆さんは、皆さん自身が、一人でもできるシナジーを実践していますか?他業種・他職種の方々が主催する研修会や訓練会に参加し、顔を広めネットワークの構築はしていますか?これってその場では小さいことかもしれませんが、後々自分の仕事がしやすくなる環境作りのひとつなのです。

渋川広域消防本部の管轄内には、国防を司る陸上自衛隊東部方面隊の相馬原駐屯地があります。今から10年前から、外傷教育を必要とする自衛官に対して、県内の消防、医療関係者を中心に共同で研修会を開催してきました。その結果、顔の見える関係が構築され、SCU(広域医療搬送拠点)として活動がしやすくなったことに加え、今ではCBRNE研修や合同訓練を実施するようになり、お互いの組織能力を知る良い時間を過ごしています。

その他としては、地元警察署を中心に、群馬県警察本部機動隊と様々な合同訓練を通じて、一緒に訓練をすることが当たり前のようなり、訓練の企画立案に際して気軽にお誘いの声を掛け合えるようになりました。

面白い話では、合同訓練後の意見交換会(飲み会)を通じて、警察官と災害拠点病院の看護師が結婚するという婚活にもシナジー効果が現れました。ただひとつ残念なのは、消防職員ではなかったということです。若者の飲み会離れがライフスタイルの変化により顕在化していますが、ちょっとしたきっかけからいろいろな場所でシナジー効果が現れるんですよ。

そんなシナジー効果から、強い『絆』が生まれ相乗効果となって地域への還元と繋がり、関係する全ての組織が地域住民へ貢献できる。これこそが我々消防職員にとって一番大切なことなのかもしれません。

『少にして学べば、壮にして成すあり』

『壮にして学べば、則ち老いて衰えず』

『老いて学べば、則ち死して朽ちず』

これは、筆者の上司が常日頃から口にする幕末の儒学者・佐藤一斎の名言(「言志四録」)です。意味がわかるとハッとさせられ、小さな一歩を踏み出してみようと思わせます。シナジー効果を高めるには、こんな小さな一歩が大きな一歩となるよう、フロンティア精神で外へ飛び出し、人と関わり続ければ周りに様々なシナジー効果が生まれるはずです

さあ、読者の皆さんも外へ飛び出し、ひとつでも多くのシナジーを実践してみませんか。

 

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