基本手技
血圧計・血圧測定
提示: 遠山 かおる
興部町役場 保健婦長
これが一般的に使われている水銀血圧計。水銀柱を用いた血圧計が最も正確である。
使う前にはガラスの根元にあるコックを開く。また、ガラスの部分に水銀が残っていないか確認する。残っている場合には血圧計をトントンと叩けば水銀は落ちる。
マンシェット。中にゴムの袋が入っていて、袋を膨らませることによって動脈を閉塞させて音(コロトコフ音)を発生させる。
用意するのは聴診器と腕枕。腕枕は腕を伸ばすときに肘が痛くないようにするため使用する。仰臥位では不要。
まず肘の部分の動脈を確認する。上腕動脈は肘の曲がる部分の少し小指側にある。
マンシェットを巻く。肘の曲がる部分とマンシェットの間は2-3cm空ける。ここに聴診器が入る。ホースは上腕動脈に沿う位置に置く。マンシェットを巻いたあとに腕とマンシェットの間に指が2本程度入るくらいの余裕を持たせること。
空気を送る玉(送気子)はこのように持つ。親指と人差し指でねじを回す。
聴診器をマンシェットと腕の間に挟み込むのは間違い。聴診器が過剰に動脈を圧迫して測定値が狂ってしまう。聴診器は動脈の上に置くようにする。
空気を送っていくと、聞こえていたコロトコフ音が聞こえなくなる。そこからさらに20-30mmHg加圧した後にゆっくりとねじを回して水銀柱を降ろしていく。「トン」と初めて聞こえたところが最高血圧で、さらに水銀柱を降ろして音が聞こえなくなったときの最後の音の数値が最低血圧になる。
血圧計をしまうときにはこのように横に傾けて水銀をタンクにすべて収納してからコックを閉じる。
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