Voice#30 挑戦〜経験は宝なり~ 山内正彦 2018/6

 
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主張

 山 内 正 彦(やまうち まさひこ)

 年齢 33歳

 職名 留萌消防組合消防本部 総務課 庶務係長

 階級 消防司令補

 拝命 平成15年

 趣味 登山、ロードバイク、読書

 消防士を拝命して、15年。まだまだ若輩者の私が私見を述べるなど、本当にお恥ずかしいかぎりですが、何事も経験、手に入れた機会は絶対に逃さない!という信条から、恥を忍んで、私見を述べさせていただきます。御笑覧いただければ幸いです。

 今回お話させていただく経験のはじまりは、昨年の夏、当本部で行われた救急勉強会後に行われた懇親会でのこと。いつも私に様々な機会を与えてくださるT先生から、予想だにしないセリフが飛び出しました。「山内さん、消毒の本を出そう過去に原稿を書く機会を何度かいただいてはいましたが、1冊の本を作るなど想定していませんでした。本を作った経験など無いものですから、何かと理由をつけて断ることばかり考えていました。「不安だから・・・」これでは、理由として弱い。「経験が無いから・・・」これも弱い。そこでひらめいたのが「今、消防本部の総務課で仕事をしていて、現場に出ていません。仕事も忙しいし・・だからちょっと・・・」なんとなくそれらしい理由だなと思い、T先生に伝えたところ「本部とか総務とか忙しいとか、それなんか関係あるの?」と、一蹴でした。それはそれは見事なまでの一蹴でした。その一蹴に返す言葉を失った私は、呆然としたまま、本の製作に取り組むことになりました。もちろん、2名の後輩を道連れにすることは忘れずに。

 前記の出来事から数か月経ったある日、私の元に3冊の医学書が届きました。差出人はT先生。開けてみると、見たこともない、そしてこれからも見ることは無かったであろう消毒に関する文献でした。本を開いたところで、聞いた事のある単語が数個あるだけ。自分の無知もさることながら、これからどうなるのだろうと、不安と焦りは膨らむばかり。

 矢継ぎ早に出版までのスケジュールが送られてきて、私の不安はピークを迎えました。しかし、不思議なことに、数回の打ち合わせで、内容や構成はトントン拍子で決まっていきました。「もう後には引けない・・・」道連れにした後輩2名と役割分担を行い、覚悟を決めて、原稿作成に取り組み始めました。すると、1人では不安な事も、3人揃えば違う視点も見えてきて、あれほど不安だった事が、いつしか本を出版できるという期待に変わっていきました。これまでの出会いや経験が無ければ、私が本の制作に携わることなどあり得なかったわけで、今は経験出来て良かったという思いでいっぱいです。

 誰しも、新しいことへの挑戦というのは、大なり小なり不安なことだと思います。しかし、いざ挑戦してみると、往々にして杞憂に終わるものです。それは、自分を支えてくれたり、手を差し伸べてくれる人が必ず現れるからです。やらないで後悔するより、やって後悔。やれば後悔と共に経験が残ります。何事にも臆せず挑戦する、そして経験を増やす。私はそんな人材でありたいと思っています。

 チャンス(機会)は平等であったとしても、いつ、どんな形でめぐってくるかわかりません。そのチャンス(機会)は明日なのか、それとも10年後なのか誰にもわかりません。しかし、チャンス(機会)に備えていた人間と、備えていなかった人間。結果と後悔は言うまでもありません。そもそも私たちの仕事ってそういうものですよね。いつあるかわからない災害や出動に最大限備える。そんな私たちだからこそ、様々なことに挑戦して、経験を増やしていきましょう。

 と、偉そうなことを言いながらも、実はこの原稿の依頼もすごく躊躇した私・・・まだまだですね。

https://ops.tama.blue/2018/05/31/post-14873/


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