181015_Voice#34_座右の銘

 
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主張

月刊消防 2018/10/1 voice

内田聖人(ウチダマサヒト)
羽咋郡市広域圏事務組合消防本部警防課通信指令室

出身:石川県羽咋市神子原町
消防士拝命年:平成12年4月
救命士合格年:平成21年4月
趣味:スポーツ観戦(綱引、野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール・・・)、草野球、綱引、息子と一緒にスキー/釣り/ランニング


 

目次

座右の銘

言葉は時に、今を変える・未来を変えるきっかけになるといいます。そして、この言葉を『座右の銘』といったりしますね。
でも、座右の銘ってそもそも何なんでしょう?
よく「私の座右の銘は○○○です」と言ったりします。私自身も、心の中に座右の銘は持っていますが、改めて語源や意味などを考えてみると、正確には答えることができません(大体のことは分かるけど・・・←いいかげんな知識(笑))。それで、簡単に調べてみると、次のようになります。

「座右」・・・・座席の右。転じて、かたわら。そば。
「銘」・・・・(金属に)しるすこと。書きつけること。転じて、心に刻んで忘れないこと
これを総じて「座右の銘」とは、『常に身近に備えて戒めとする格言』となっていました。
(格言・・・深い経験を踏まえ、簡潔に表現した戒めの言葉)
―全て広辞苑より

今までの人生を歩んできたときに、心に響き、自分を勇気づける言葉はありましたか?
この世に生を受けてから今日までの43年、たくさんの方々に逢ってきました。
両親・家族・親戚・友人・学友・先生・先輩・後輩・上司・同僚・・・
(あまり振り返ってみたことがなかったけれど、本当に多くの人と逢ってるなぁ)
この中で、私の心に響く言葉、勇気づける言葉、いわゆる『座右の銘』となった言葉を紹介します。

神子原小学校の校長先生からの言葉


神子原小学校って何?→これは、私が卒業した小学校です。
“神子原”って何て呼ぶ?→“ミコハラ”と呼びます(直ぐにネットで調べよう・・・神子原米、神子原獅子舞、ナポレオン村までヒットするかなぁ(笑))。しかし、この小学校は24年前の平成6年に廃校となりました。理由は当然のごとく“子どもがいない(少ない)”からです。そして現在は超高齢者が多くを占め、いわゆる「限界集落」です。高齢者に囲まれて、職場から家に帰れば、まだ“若者”です(笑)。
ここから本題に入ります。当時の校長先生から贈っていただいた言葉が、人生において最初の「座右の銘」でした。
『継続は力なり』
当時は、何でもコツコツ続けてやれば何とかなる、くらいに思って中学校へ進んだろうなぁ。
この校長先生は、今春、瑞宝双光章を受章され、年齢88歳、超高齢者になられていますが、元気に居られることでした。30年以上前の先人の言葉ですが、当時からずっと好きな言葉として心に残っています。

充実し、長く短かった救急救命東京研修所(通称『ELSTATOKYO』)

平成20年9月9日~平成21年3月23日の7カ月、ELSTATOKYOにおいて第35期救急救命士研修課程が行われ、298名の研修生の内の1人として受講しました。
専任教授、外部講師、教官から講義を通して急性期対応の任務の重要性や責任の大きさを繰り返し教えられました。この間、専任教授、外部講師、教官から本当にたくさんの言葉をいただきました。本当に有りすぎて整理ができないほどでしたが、印象が強く、目標となる言葉は、小川理郎教授からの2つの言葉です。
『GodHeartによってGodHandは生まれる!』
(気管挿管プロトコル講義H20.10.24)
『孤高との戦いに勝て!』
(心肺停止/ACLS最後の講義終了後H21.3.10)
救急救命士となって間もないとき、不安だらけの救急現場でしたが、繰り返す訓練と積み重ねた経験、そして揺るぎない信念をもたらす“言葉”が、現場の力となって乗り越えてきたと思っています。

石川県小松市の安宅の関

パワースポットとして知られる「安宅住吉神社」があります。源頼朝に追われる源義経と弁慶が、難関の安宅の関を突破したという逸話が残っており、受験生のお守りとしてご利益があるようです(直ぐにネットで調べよう・・・必ず出てくる『難関突破』)。
『難関突破』
この言葉は、羽咋消防綱引クラブのスローガンです(一応、私もクラブ員です。でも応援団(笑))。
昨シーズン行われた、2018全日本綱引選手権(H30.3.4-5)に出場し、悲願の全国制覇を勝ち取りました。何年間も苦しい練習を続けて、出場したメンバーを始め、その他のメンバーの結束力がもたらしたした、すばらしい結果でした。
このとき、監督が目標として打ち出した『難関突破』が“綱引”に関係した全員の未来を導く言葉となりました。

後輩の皆さんへ

『座右の銘』を持っていますか?
人生に歩んできたときに逢った人、偉人、スポーツ選手・・・
印象になった言葉、目標となる言葉、自分の支えになる言葉・・・
立派なことでなくてもいい。些細なことでもいい。
自分の中に勇気を持てる、そして自分の未来を変える“言葉”を探してほしい。
そして出会った“言葉”を心の糧に、人生を切り開いていこう。


 

P.S

息子(小6)には、H29.12.23の新聞に掲載してあった「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式において、主催するイチローが子どもたちに贈ったメッセージを紹介しました。
『自信が持てる自分・信頼される自分・やれるべきことがやれる自分』

(どのように感じたかなぁ?それにしても、スポーツで立派な成績を残せる人たちは、発する言葉も、意味深い言葉を残すのか。やっぱりすごい。)

 

 

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主張
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