月刊消防 2023/06/01, p53
月刊消防「VOICE」
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女性活躍推進に係る取組みについて
総務省消防庁が掲げる「令和8年度当初までに全国の消防本部における女性消防吏員の割合を5%に引き上げる共通目標」まで、3年を切りました。皆さんの消防本部でも、女性活躍推進に向け、様々な取組みを行っていることと思います。本市消防本部としましても、目標を達成するためにこれまでに様々な取組みを行ってきたところですが、その中でも、昨年度に最も力を入れて取り組んだ広報活動について、ご紹介いたします。
広報活動については、女性職員が活躍する姿を市民の皆さんに見てもらえるよう、動画とポスターを作成しました。これらの作成にあたっては、総務省消防庁の「女性消防吏員活躍推進モデル事業」を活用し、「私たちが輝ける仕事」をテーマに、女性職員が消防本部を明るく照らすイメージと、本市の日照時間の長さが全国でも有数であることを踏まえて、女性職員を「サンシャイン消防女子」と命名し、消防の代表的な業務である「警防・救急・予防・指令」にパートを分け、女性職員が生き生きと働く姿を紹介する内容としました。
動画については、これから就職する学生やその親世代をターゲットに通勤・通学で利用される駅前の大型ビジョンやショッピングセンターに設置されているデジタルサイネージで放映しました。また、ポスターについても市内の各種学校に掲示依頼するなど、広く学生にPR活動を行いました。その結果、市内の学生から消防署見学の問い合わせが増え、さらに地元新聞などに女性活躍推進に関する記事が掲載されるなど、これまでにない反響を感じ取れました。放映した動画については、本市の公式YouTubeチャンネルに掲載しておりますので、ご覧いただければ幸いです。
今回の広報活動で感じたことは、未だ【消防=男性】というイメージが根強く残っているということです。一つの消防本部が広報活動を行ったとしてもこのことを払拭することは難しく、全国の消防本部が一丸となり取り組む必要があるものと思っています。
女性は男性よりも繊細な感性を持っているため、これまでと違った目線で物事を捉えることができ、更に消防組織は強固なものとなります。女性職員がその名のとおり「サンシャイン消防女子」として輝くとともに、市民を明るく照らす存在となるよう、女性職員の活躍推進に係る取り組みを継続して実施していきます。
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