月刊消防 2022/09/01, p86
CES-66
非番日にあなたがどんなに頑張ったとしても、あなたがもらえる給料は、「プラスアルファの分働いて消耗した体力を、再生産するために必要な経費だけ。」それでもあなたは、毎日全力でジャンプし続けるのですか?そう問いかけるのが本書だ。思えば多くの時間を消防に捧げてきた。先輩に頼まれたら断れない。超過勤務を請求することも心苦しい。しかし、犠牲にしたものと、得たものとのバランスが合っているかと言われたら、採算は全く合わない。 確かに、多くの人は自分の働き方に関してあまりにも考えてこなかった。そして、その結果として、完全な資本主義のルールのなかで、私たちは「搾取」されている。追加でもらえる給料というのは、“どのくらい疲れたか”そのために“どんな楽しみを犠牲にしたか”などは一切関係無いのである。きっと多くの消防士に響く一冊だ。持続可能な未来、そしてこれからの消防士のために読むべきである。(388字)
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