260714_VOICE#120_あゆみ

主張

月刊消防 2026/01/01, 48(01)通巻559、p61

月刊消防「VOICE」

 


あゆみ

今年で消防士を拝命し18年となり、消防人生も折り返し地点を迎えつつある。

今日までを振り返ると、机の前に座り勉強をする事が得意ではなく、どちらかというと運動や何か作業的なことをやっていることが好きであり今後もこの体質は変わらないと思う。幼い頃は遊びに夢中で、中高と部活に明け暮れる毎日を送っていた。大学附属の高校であったため同級生の大半は希望の学部へエスカレーター式に進学を決める中、成績が振るわない私には、大幅に定員が割そうな学部に入れる可能性がわずかにある程度であった。進路に迷っていた時、救急救命士に心を動かされ専門学校へ進学希望をする。一般受験では合格することは厳しい状況であったが、高校側の配慮があり推薦にて合格をし、進学を果たすこととなる。師からは、「試験点数が悪くとも、部活で疲れていようとも、決して寝ることなく真剣に3年間授業を受ける姿があったからこそ自分自身の日々の心がけを見ていただいたことに今でも感謝しかない。

専門学校では、未知の医学分野。途中で心が折れそうになりつつ、自分で決めた道だと人生最大の勉強にて国家試験に合格することができたが、在学中に受けた採用試験に全て惨敗。民間企業へ就職。働きながら2年の消防浪人を経て奇跡的に現所属へ採用となる。

拝命まもなく初任科入校。月曜の朝は、神奈川県内から埼玉県消防学校まで約2時間30分の道のりを通い、卒後は市内の単身宿舎へ。右も左もわからない土地を知るため毎日のように地理まわりを行い、勤務日は消防業務を覚えることに精一杯であった。救急隊配属後は、現場活動についていくのがやっとで、症例を振り返りながら反省しテキストを何度も何度も見返し、次の現場に生かせるようにしていた。現場が少しこなせるようになってきた頃、出場件数の多い救急隊へ異動となり、技術・観察能力を磨く日々を送りながら、救急隊員としての所作も学んだ。薬剤投与認定のため入校をした際に他の所属の方と関わることにより刺激を受け、一層のレベルアップを追い求めた。そして、この入校を契機に多方面にアンテナを張り救急業界のトレンドを意識するようになる。その後も気管挿管実習、ビデオ喉頭鏡講習・実習と2行為認定講習と認定を増やし、プライベートでも結婚・出産があり子育てと仕事の両立で目まぐるしい毎日を送っている。

私自身、秀でた才能がある人間ではなく、偉業を成し遂げるようなことは今後もないであろう。小さな何気ない、誰からも気づかれないような心がけを日々続けていくことが性に合っているからこそ今後も信条とし大事にしていきたい。残りの消防人生あと何年救急隊をやらせてもらえるかわらないが、当たり前にできるこの日々を大切にんでいく。

プロフィール

・名前       林 道浩

・よみがな    はやし みちひろ

・所属       埼玉県 戸田市消防本部

・出身地      神奈川県相模原市

・消防士拝命年  平成19年

・救命士合格年  平成17年

・趣味        北海道旅行
主張
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